【多文化家族支援センターとは】国の支援を受けられる?

制度手続き

韓国には国際結婚した家庭など多文化家族のために作られた公的な支援機関である、多文化家族支援センター(以下多文化センター)があります。 

日本では「多文化家族」と言う名前はあまり聞きなじみがありませんが、韓国では小学校の授業や教育絵本の中に多文化理解教育があったり、テレビにも多文化チャンネルがあり、韓国に住んでいる多文化家族に対する理解や支援の体制がかなり充実しているのです!

地域によっても、支援内容は変わってくるのですが、今回は、中でも私の住む地域の多文化センターを例にここでどんな支援が受けられるのかご紹介します。

□筆者の詳細□ 韓国人の夫と日本で結婚して8年、子供4歳で韓国に引っ越し現在在韓1年8か月。渡韓前は、何とか人に道が聞ける程度の韓国語しかできなかった私も、多文化センターをたくさん利用しています。

多文化家族支援センターってこんなところ

私が利用する延寿区多文化家族支援センターです。中には無人の体温計測ディスプレイや消毒液があり、そこで連絡先など記入し受付してから入ります。

以前は多文化センター内の教室で韓国語の授業や他の講座を行っていたようですが現在はコロナ対策のため対面授業は行っていません(2021年7月現在)。

教室のほかにも相談室や子供向けの本、パンフレットなどもあり、先生やスタッフはとても気さくで電話やカカオトークでも気軽に相談にのり、支援へつなげてくれるのです。

どんな支援が受けられる?

・韓国語教育 

・家族相談、夫婦関係改善プログラムや父母教育 

・結婚移民者通訳翻訳サービス 

・子供のバイリンガル教育支援 

・子供の言語発達支援、訪問教育

・社会適応就職支援など…多岐にわたる支援が無料で受けることができます。

多言語で書かれたパンフレットもたくさんもらえます。日本語はそれほど多くありませんでしたが、来たばかりの韓国で日本語が見れるという安心感はすごくありました。

申し込みに必要なもの

・会員登録申請書、個人情報利用等提供同意書(多文化センターでもらえます) 

・外国人登録証 

・家族関係証明書

外国人登録証申請中の場合は申請が確認できる書類とパスポートでも受付が可能とのことです。その際は後日、外国人登録証の住民番号の確認が必要になります。 申込書そのものは旦那さんが手伝ってくれるケースが多いですが、スタッフも丁寧に手伝ってくれる印象を持ちました! 申請後しばらくすると電話がかかってくるので待ちましょう。

今回の件でわかったことですが、私は多文化センターの電話番号を登録しておらず、突然の韓国での電話に驚いて夫に代わりで。その後も韓国語のレベルに関わらず、たくさん電話がかかってきて戸惑ったのですが、ほとんどが講座やイベントのお誘いのお電話でした。 勇気を出して受け続けると、韓国語で電話を受けることに慣れてきて練習にもなりました!笑

電話のほかに、ホームページからも講座やイベントの確認ができるのですが、私の地域では出身国ごとにカカオトークに部屋が作られていて、そこにもお知らせが掲示されています。 韓国語のホームページから自分に合う講座探すの大変だなあ…と思う私のような人は、SNSや電話でお知らせが来るほうが少しばかり楽かもしれません。

韓国語の授業

地域の多文化センターのホームページやInstagramなどのSNSで授業内容と期間が公開されたら、電話で申し込みをします。私の地域はレベルチェックがありませんでした。

申請すると各クラスごとに先生がカカオトークの部屋を作成し必要な教科書を教えてくれます。 通常であれば週に何回か多文化センターに通って授業を受けますが、コロナ禍でも新規感染者が少なくなった時、1週間だけ対面授業を受けられました。 

マスク着用なので聞き取りがかなり難しかったですが、終わった後におしゃべりできて楽しかったです!オンラインだけだとどうしても対面授業とは違って、難しく感じる箇所もありますよね。

だからこそ1週間だけでも対面授業があってよかったです!

ここからは現在の授業風景をお話します。

授業ですが、基本的にオンラインで授業を行う場合はZoomでの遠隔授業行っています。

アドレスやパスワードは先生がカカオトークで送ってくれるので、教科書を自分で購入すること、Zoom環境を整備すること以外は無料で受講可能です。

多文化家族向けの教科書は、図の通り。語学堂で言えば1級から2級に該当します。

学べる内容は

●結婚や家族のイベント 

●銀行や不動産での対応 

●家事やアパートの騒音問題

など韓国での生活を中心に文法や単語を学べます。「本当は語学堂に行きたかった・・」と思う方も、支援センターで語学堂さながらの韓国語の授業を受けられるので、ぜひ受けてみましょう。

さらに、通常の教科書を使った授業のほかにTOPIK対策講座があるので、充実しているとも言えます!

ただ、授業内容は各地域で多少違うようなので、多文化家族向けの韓国語の教科書も数種類販売されていますが、必ず自分の地域の先生に確認をとるようにしましょう。

クラスの編成についてですが、私のクラスはベトナム人、中国人が多く、日本人は私一人でした。

今のところ男性のクラスメイトはいません。

子育て中の人が一番多いのでZoomでの授業は子供が顔を出し、親の代わりに質問に答えるなんて言う場面も!

意外と遠隔授業も便利で私もお迎えに時間にぶつかるときはスマホとイヤホンで授業を聞きながら迎えに行く日もあるので、楽に受けられる点では、大きなメリットとしてもとれるのではないかな?と私は思います。

その他、講座やイベント、支援など

私が実際に受けた講座やイベント等を中心に紹介します。

【二重言語教育講座】

多文化家庭で子供をバイリンガルとして教育するにはどうしたらいいのかについての三回のみの講座です。

親子間の外国語コミュニケーションで生じる問題など動画を交え、お母さんはぜひ母国語で育児を!という内容でした。

家で日本語を話しているので韓国語が遅れるのでは…と悩んでいた私とって大変ありがたい授業でもあり、あらゆる角度から「韓国」を知りながら、お子さんと一緒に学べる授業といえます。

「韓国について子どもと一緒に学びたい」 「母ひとりだけでなく、一緒に学んで好奇心を刺激したい」

などそういった観点で授業を探している方にはおすすめの授業です。

私たちが3回目の授業を受けたときは、無料で配布された韓国の伝統遊びキットを使って、子供と一緒に自分の言語で韓国の伝統的な遊びをしようという授業で韓国の伝統的なお餅を石鹸粘土で作りました。

【子供との意思疎通講座】

こちらの講座では、子供への伝わりやすい言い方、親の役割について学びます。

それから昨今社会問題化する虐待について。通報の仕方等も含め、育児の専門家、女性警察官などをゲストに3回講座でお話を伺いました。

全講座受講すると子供の学習おもちゃをプレゼントしてくれます!

【ユリドミクス講座】

今受けているちょうど受けている講座です。

小学校1、2年生対象の音楽と勉強を統合した週2回1か月講座で、1回目は太鼓や粘土を使って、音符とリズムで算数を勉強しました。

先生が歌ってクイズを出したり、みんなで太鼓をたたいたり、子供たちは喜んで勉強できるので、気分転換にもなる方も少なくありません。

こんなにたくさんの教材が無料で配布されるんです!

子供用のマスクはおまけにつけてくれました。

子供が大好きな粘土やシール、折り紙など・・豊富な教材ですよね! 授業以外では子供に使われないように隠しておかないと・・・と使命感に燃えます・・!

【多文化家族センター事業報告大会】

年末にYouTubeで生放送され、各自、家でスマホなどで見ながらコメントで参加しました!

センター長の挨拶や事業内容報告をした後は、マジックショーやクイズ大会、ロシア人ママたちのダンスや子供たちの劇の公演などがあり、私も作文大会で賞を受賞。

最後まで動画を見た人の中から抽選でオンドルマットやテント等が当たる大抽選会もあるので、とても楽しく参加ができました! 

マジックは火が出たり人が消えたりする本格的なもので、YouTubeでもなかなかの大迫力です。

【産婦人科の紹介】

私の地域の多文化センターでは提携している産婦人科があり、紹介割引制度があるそうです。

承認までに時間がかかるので、私が飛び込みで診察を受けたときには使えませんでした。

出産される方にはありがたい制度かもしれませんが、それでも多文化と提携がある産婦人科だというだけで、外国人に慣れていて楽に診察を受けられます。

他にも就職のためのパソコン講座やバリスタ、料理講座の募集や求人の斡旋も時々カカオトークで掲示されるので、便利!

他にも、多文化センター開催のイベントだけでなく他の外国人向けのイベントなども紹介してくれますし、支援の内容や講座の内容についても、各地域の多文化センターでまちまちな部分もあるので、ぜひ最寄りの多文化センターに確認してみて下さい!

おわりに

韓国生活は慣れないことの連続ですが、子供のことや家族のこと、夫婦のこと、就職のこと、相談できる場所があるのはとても助かります。 

あれこれ参加しているうちに出会いがあったり、新しい発見があったり、いい機会をたくさんもらえる場所が、「多文化家族支援センター」です。 

 ぜひあなたも、充実した海外生活をしたい!というときは、まず先に今地域の多文化家族支援センターを利用してみませんか?きっと今までの生活に新しい風を入れることもできますよ! 

参考

多文化家族・外国人支援機関- 在留・外国人支援 -韓国生活 -다문화 가족지원 포털 다누리

韓国に在住する多文化家族や外国人のための韓国語教育、相談、緊急避難所、相談センター、多文化家族支援センター、人材相談センターについてのご案内です。

www.liveinkorea.kr

연수구 건강가정·다문화가족지원센터

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yeonsu.familynet.or.kr

ライター(ちばちょごり)

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