韓国の遠隔授業とは?幼稚園、小1体験レポート!

コロナ

コロナ大流行!遠隔授業の始まり

2019年12月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が発生して以来、韓国では社会的距離2段階、3段階、4段階,と対策が取られてきました。その中の一つに子供たちの休園休学、そして遠隔授業があります。私の娘(現在小学1年生)も例外ではなく、突然の幼稚園の休園と幼稚園小学校の遠隔授業に直面しました。

今回は突然始まってしまった幼稚園の休園と遠隔授業、小学校一年生の遠隔授業体験についてレポートしてみたいと思います。

園も親も大混乱、幼稚園編

カタツムリが来た!

2020年を迎え、世界各国でコロナ感染者が増える中、突然、幼稚園の休園が発表されました。

遠足、発表会、授業参観などのイベントはことごとく中止になり、先の見えない、子供と過ごす日々が始まります。休園の延長が続き、娘の通う幼稚園は先生たちがバスでいつものバス停へはおもちゃや教材を届けてくれたのです!

中でも度肝を抜かれたのは生き物教材。年少さんはオタマジャクシ、年中さんはカタツムリでした。

休校でなければ幼稚園で育てたり観察したりして、そのあとおうちに持ち帰るようなんですが、何のお知らせもなく突然届けられた新しい家族に親たちは戸惑い、子供は大喜び!

ママ友さん宅ではなんと配布されたプラスチックカップの蓋が開いていて行方不明になってしまったそうですが、我が家のかわいつむりちゃんはなんとか天寿を全うしました。年少さんのオタマジャクシがどうなったのか、とても気になります…。

他にも幼稚園でやるはずだったお絵描きや工作などの学習教材が配布されました。日本の幼稚園の教材は画用紙や牛乳パックなどを使って、一から作る制作物系が多かったのですが、韓国の幼稚園の教材では、学習雑誌についてくる付録に似ていて、あらかじめ印刷され、切り取ってある紙でできた部品を組み立てるようなものが多かったので、子どもも組み立てやすかったようですぐに取り掛かることができました。

おうちで幼稚園、スタート

小学校の遠隔授業が整うと、幼稚園でも遠隔授業がスタートしました。

開始当時はZoomでの授業はなく、すべて動画で授業が進行されました。テレビではEBSの「ウリチブ幼稚園」と「ディンドンデン幼稚園」にお任せして(いる間に家事をして)それ以外は時間割表のQRコードを読み取り動画を見て活動します。

YouTubeやネイバーに保存された道徳アニメ、折り紙の折り方動画や、幼稚園が独自に制作してくれた教材の組み立て方や遊び方、先生たちの演技が光る絵本の読み聞かせ動画など。英語教育が盛んな幼稚園だったので「きっずのーと」という幼稚園アプリに英語の先生が授業動画を毎日アップしてくれて、我が家では毎日スマホからテレビに連動して学習させました。でも、やっぱり折り紙、工作は親と一緒じゃないと厳しい…(泣)

動画を見たらスタンプカードにスタンプを押して終了です。必要なスタンプや子供用の文具まで教材と一緒に届けてくれました。

幼稚園の緊急お預かりに多文化家族が該当したので2週間だけで、毎日普通に幼稚園に行ってもらいましたが、その期間中もほぼこのスケジュール通りに授業が進みました。感染者数などを見て家庭の判断で遠隔授業を選ぶ園児もいたようです。幼稚園のイベントはすべて中止になってしまいとても残念でしたが、先生たちも子供たちの写真や、英語の朗読動画を送ってくれて幼稚園での様子を垣間見ることができました。

噂の小学校の遠隔授業編!

休校という方針がとられてから、韓国ではものすごいスピードでテレビで見れる遠隔授業が用意されました。先生がとにかくコミカルで楽しく、さすが全国を代表する先生だという感じ。かわいらしい洋服やコスチュームを着た、分かりやすいニックネームの先生がユーモアたっぷりの授業を展開してくれます。何より韓国の教科書は日本と違って1年生は「国語、数学、春夏秋冬の季節号の教科書」の三種類しかなく統一されているので、カリキュラムが全国同じだというのもスムーズに遠隔授業が展開できた理由だったのではないでしょうか。

2020年4月遠隔授業初日に。一年生の授業は幼稚園児の娘にはまだ早かったようです。

夏休み目前に社会距離4段階へ!!

コロナの大流行も終息が見えないまま一年が過ぎ、無事、1年生は通常登校(短縮授業)になりました。

日本と違って親の送り迎えがほとんど当たり前な上に、幼稚園は4時~6時までだったのに対し、小学生は給食を食べたら12時半にはお迎えです。放課後学校に申し込めば2時ごろまで学校なので少し時間に余裕が持てます。心配で学校を休ませる親もいたけれど、学校大好き娘に支えられ、ほんと、頼む…学校…頼むよ…コロナ…。遠隔授業の大変さは幼稚園でもうよくわかったから増えないで感染者数…と、毎日祈るような気持ちで感染者数を確認しました。

しかし、800人未満に抑えられていた感染者数が7月頭には1000人を超え、一週間で1600人に。夏休み3日前に突然の社会距離4段階が発表され、遠隔授業になってしまいました。夏休み中も通う予定だった放課後学校も中止です。まだ在韓歴2年未満の私に韓国語の授業はできるのか…?

小学校の遠隔授業、やるしかない

娘の学校の連絡はCLASSTINGというアプリで毎日連絡が来ます。以下のようにアプリで準備物や時間割を確認します。授業がすべて完了したら掲示板のコメント欄に「〇〇、授業完了しました」と書きます。 

1時間目~5時間目まで指定されたEBSの動画やYoutubeを見て、工作したり、絵日記を書いたり、折り紙を折ったり、ハングルの練習帳を進めたりなど活動をします。

事前に教科書を持ち帰り、材料やプリント類は先生が一人一人に用意し、事前に配布してくれました。

EBSで放送される遠隔授業はEBSのサイトからすべて見ることができます。現在の授業に合わせた内容を選んで、学校の授業のように教科書を開いて授業を受けます。

我が家はまだ低学年ということもあり、動画を見せる時間以外は、ほぼ親のサポートが必要でした。長い間遠隔授業を支えているご家族には本当に尊敬しかありません。

今度はクラスが検査対象に!

無事始業式が始まり、9月から徐々に一斉登校になると聞かされ、ゆっくりでも普段の日常に戻っていくのかなと期待しながら、遠隔授業についてこの記事をまとめていたところ、「明日は学校スタッフの感染につき全面遠隔授業です」との連絡が夜の10時に。ついにコロナの足音がすぐそばまで来てしまいました。仕方ない。今度は私も初めてではない。かかってきなさい遠隔授業!

しかし、次の日の朝、8時前に「このメールが届いた生徒は、午前中にPCR検査を受けに行ってください」との連絡が来ました。まさかの展開に家族全員大慌てです!

少しの時間でも同じ空間にいた全生徒、全職員がPCR検査対象になりました。学校は施設の消毒を行うとのこと。娘のクラスもたまたま居合わせてしまったので、担任も同級生も全員検査対象になりました。夫に在宅勤務申請をしてもらい家族みんなで検査場へ。

近所にある臨時検査場は、誰でも氏名、生年月日、電話番号だけの記入で、無料で受けることができます。検査場は長蛇の列で、小さな子供たちも多くいて同級生に挨拶する一幕も…。結果は24時間以内にメッセージで送られてきます。検査結果が出るまで家の外に出るのは自粛です。その間に、また遠隔授業です。

朝から緊張のPCR検査でどっと疲れてしまいましたが授業は授業でやらねばなりません。(泣) 今回は遊び先生が「国語」で動物の鳴き声と「数学」で100までの数を、ミツバチ先生が「秋」の教科で食堂や図書館などみんなでいる空間にいるときのマナーについて教えてくれました。

教科書は普段置き勉なので、前回のように事前に遠隔授業と分かれば子供たちが持ち帰りますが、今回は突然夜になってから「感染者が出ました!明日は遠隔授業です!」と言われるたケースなので、先生がアプリを利用してPDFで教科書をスキャンして送ってくれました。たまたま1教科は教科書を持ち帰っていたので、やっぱり教科書があるほうが便利ですね。

翌朝、検査結果が出て、先生に陰性でしたと連絡するとねぎらいのメッセージをもらいうるうるしてしまいました。今回、検査を受けた全生徒全職員陰性で、週明けからまた登校授業が再開されました。よかった…。今度こそこの遠隔授業が最後でありますように…。

コロナ終息を願って

「学校どうだった?」「うん!楽しかった」しか報告してくれない我が家の一年生。

教科書はすべて学習し終わると自宅に持って帰りますが、宿題もなく、授業参観もなく、どんな内容を勉強しているのか全く分からなかったので、この遠隔授業で娘の授業に対する態度や内容、理解を見て取れるのはとても興味深い経験でした。

また、子供のことは大好きだけどずっと向き合うのはつらいですね。

幼稚園ありがとう、小学校ありがとう、先生たち、ありがとう!娘、登園登校してくれてほんとにありがとう!と言う気持ちを再確認した遠隔授業でした。

一方で、小学生になってから友達との関係に悩んだり仲良くなったり、子供にはたくさんの成長を見せてもらっており、隔週でしか通学できず、ほとんど友達と交流できていないたくさんの子供たちがいるのだと思うと胸が痛みます。多くの制限があり、不便な中でも、友達や先生の存在はとても大きいです。これから通常登校に向けて学校からどのように授業を進めていくか、少しずつ告知されていますが、今後幼稚園や小学校へ上がるお子さんを持つ方が今後の状況でもしも遠隔授業になったときに参考にしていただければうれしいです。

社会距離4段階が延長され、まだまだ予断を許さない日々が続きますが一日も早く世界中が日常を取り戻し、毎日子供たちが以前のように安心安全に授業を受けられる日が戻ることを心から願っています。

ライター(ちばちょごり)

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