2021清州工芸ビエンナーレ

娯楽・趣味

秋ですね。食欲の秋、読書の秋・・。コロナ禍でも、秋の催しが各所で行われています。 

芸術の秋。忠清北道・清州市で行われている清州国際工芸ビエンナーレもその1つ。 2021年は9月8日から10月17日までの間で開催しました。 

清州市内で様々な関連行事が同時に行われています。 

【韓国の工芸芸術祭】清州国際工芸ビエンナーレについて

韓国で芸術祭に行きたいと考えたことがある方はいませんか? もし興味がある方や、気になっている方は一度訪れてみることをおすすめします。

清州国際工芸ビエンナーレとは?

清州国際工芸ビエンナーレは、1999年に始まり、その後は継続して隔年に1回開催される展示会で、 

現代工芸・伝統工芸・産業工芸などが取り入れられており、工芸の現在と未来を眺望し工芸の新たな未来を提示する世界へ向けた工芸芸術祭と言われています。

清州は現存する世界最古の金属活字本である「直指心体要節」で有名な市です。この「直指心体要節」を印刷したという歴史的な流れがあったことから、それを現代に継承しまた世界工芸文化の新たな方向性を提示しようと、工芸産業の活性化を図る目的で清州国際工芸ビエンナーレが創設されました。

国際工芸公募展、招待作家展などの展示行事や工芸産業館などを誘致することにより工芸と工芸産業の発展を図っています。冒頭でお伝えしましたが、産業資源部や文化観光部などから正式に予算が支援されている、国の文化イベントです。

清州国際工芸ビエンナーレ 開催時期 

  • 1999年~隔年で運営される (奇数年の10月頃) 
  • 2021年9月8日~10月17日

清州国際工芸ビエンナーレ催し物 

  • 国際工芸公募展 
  • 招待作家展 
  • 工芸産業館 
  • 国際工芸商品 
  • 国際アートフェア 
  • パッチワーク・プロジェクト 
  • 工芸体験 
  • 国際学術シンポジウム 
  • その他イベント 

清州国際工芸ビエンナーレ開催場所 

  • 清州 文化製造場C 本館3階ギャラリー5,6(旧タバコ製造工場跡地) 
  • 清州市全域(関連行事開催) 

正直なところ、工芸に興味のある方や美術関係者でなければ、この工芸ビエンナーレにはあまりなじみがないという方が多いと思います。 

ただ、実はこの「清州国際工芸ビエンナーレ」とは、韓国の、国による文化イベントなんです!韓国の産業資源部や文化観光部などから正式に予算が支援されています。 

今回はオンラインで鑑賞可能でもあるようですが、ここは清州在住のらいふ@こりあ寄稿ライターuracjkoが、せっかくなので会場で直接見て来たものをご紹介させて頂きます!

企画展<共生の道具(Tools for Conviviality)>

こちらはパンフレットに記載されていた文章です。

「本展示<共生の道具(Tools for Conviviality)>は第12回となる2021清州工芸ビエンナーレ行事の主題を扱う企画展です。特にコロナー19によるパンデミックの状況で非対面,社会的距離など急変した社会環境の中で人々の新しい日常つまり‘ニューノーマル’の生に喚起させようと重点を置きました。展示は同時代工芸の持続可能な未来の価値を振り返り、人類文明史の発展と共に来た工芸の広いスペクトラムを広げて見られるように企画しました」 

今年は企画展や国際工芸公募展、招待作家展などが開催され、35ヵ国からの作品、そして地域作家約1200人の作品2000点余りが展示されているそうです。 

本展は次の4つのセクションに分かれて構成されます。 

1部 労働_事物の考古学 

2部 生命_日常の美学 

3部 言語_感性の分割 

4部 アーカイブ_道具の再配置 

1部 労働_事物の考古学

人間の身体的の行為である「労働」に意味と価値を持たせる作家たちにより、正直な労働を表す事物と言える作品が展示されています。

2部 生命_日常の美学

人間の生活方式により新しく変化する生と日常の中、持続し存在する多様な工芸作品が展示されています。 

  • 繊維・ファッション、アクセサリー 
  • アートジュエリー 
  • テーブルウェア 
  • アップサイクル 
  • 家具・照明・デスクウェア 

3部 言語―感性の分割

過剰生産や消費,環境汚染、産業化といった社会的問題に対応する作家たちの作品が展示されています

このあたりは3Dプリンターによる作品だそうです。

本展連携プロジェクト 工芸探検―海の中へ

4部アーカイブ_道具の再配置

アナログからデジタルまで工芸の変遷史と時代の変化を導く道具を一目で振り返る展示がされています。

第11回清州国際工芸公募展

第11回目となる清州国際工芸公募展(清州国際工芸コンペティション)工芸部門の受賞者10人が先月発表され、授賞式は9月7日工芸ビエンナーレ前夜祭で行われました。 

今回の公募展はコロナ禍という悪条件にもかかわらず、前回2019年開催よりも71点多い874点が出品されたそうです。受賞者の中には日本人作家の方も入っていました。 

大賞:정다혜(チョン・ダヘ)  <말총-빗살무늬> (下の写真の手前の作品です)

金賞:이선미(イ・ソンミ)   <안경알 땅빛 육각문 항아리> 

近くで見ないと分かりづらいのですが、眼鏡のレンズで作られています。

銀賞(3名):本間健司 <Five-tiered Box of Japanese Big Leaf Magnolia>        

        박영호(パクヨンホ)<Memory Drop>

       오석천(オ・ソッチョン)<Metal+Metal>

銅賞(5名):外山 和洋 <Biophilia;Ephemeral Bowl>

       강우림(カンウラム) <Organic Relation> 

      강형자(カンヒョンジャ) <아기장수> 

김두봉(キムトゥボン) <2020_WaveⅢ> 

황아람(ファンアラム) <틈새의 그릇> 

ついつい気になってしまう賞金ですが、、、 大賞は5000万ウォンだそうです!続いて金賞が2000万ウォン、銀賞1000万ウォン、銀賞1000万ウォン、銅賞500万ウォン。また、連携展示プログラムのサポートが行われると言われています。

その他、入賞作品と会場の様子です。  

会場は韓国で最大のタバコ工場だった旧煙草製造廠跡地

清州国際工芸ビエンナーレ会場は、旧たばこ製造工場(旧煙草製造廠)があったところです。

タバコ工場は1940年代に建てられ、3000人もの労働者がここで煙草を生産していました。韓国で最大のタバコ工場だったこの工場は、当時、忠清北道の経済基盤でもあったそうです。「ここで働く人は当時ステータスが高かった」と韓国人の知り合いから聞いたことがあります。

65年の歴史に幕を閉じ、2004年には稼働が中断されました。

その後、2011年から清州国際工芸ビエンナーレの会場として生まれ変わりました。旧たばこ製造工場を利用し今は文化施設となっているこの施設を1つのモデルとし、視察に来る団体も多いと聞きます。

なお、以前は工場跡地をそのまま使用して展示されていましたが、今はそこに国立現代美術館分館(清州館)と文化製造場という建物が建てられていて、2019年からはビエンナーレの際は文化製造場で行われるようになっています。

まとめ

いかがでしたか? 今回は清州国際工芸ビエンナーレを詳しくご紹介しました。 

コロナ禍の前は、この時期はこの工芸ビエンナーレが含まれたツアーに参加され、日本から会いに来てくれた知り合いもいたのを思い出します。 

勿論、今の状況では、残念ながら皆が見に来れる筈はありません。今回、オンラインでも鑑賞可能のようですので、興味のある方は是非ご覧下さい! 

2021清州工芸ビエンナーレ(公式)※韓国語

隔年開催のこの清州国際工芸ビエンナーレ、2023年にはこのような状況ではないことを祈りながら、次回は皆様が少しでも多く清州に見に来て下さるのことを心からお待ちしております。

  ライター ( uracjko )

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