韓国でコロナ確診者(陽性)になったら?〜自宅隔離中の過ごし方と注意すること〜【後編】

コロナ

前編ではコロナ検査と、隔離開始から隔離解除の大まかな流れについてご紹介しました。

多くの方はコロナで自宅隔離するのは初体験だと思います。はじめてだからこそ「何から始めればいい?」「隔離のために何を準備すればいいのかわからない」とあたふたしてしまうのでは?

筆者は家族の中でひとりだけコロナ陽性で、7日間の隔離を体験。隔離したからこそ気がついた「あったら便利なもの、注意したほうがいいこと」がありました。

今回は隔離中の生活について確診(陽性)者が気をつけること、陰性の家族が気をつけることをまとめました。これから隔離をする皆様の参考になれば幸いです。

自宅隔離を始める際にあったら便利なもの

隔離中に便利だったものをリストアップしてみました。

  • 専用の体温計:感染予防のため家族と共用しない。隔離部屋に置いておく
  • KF94マスクの予備:基本的にいつでもマスク着用
  • アルコール消毒スプレー:シュッとふりかけて消毒するのに便利
  • 消毒ウエットティッシュ:手を拭くだけでなく、隔離部屋の掃除・消毒に使える
  • 紙コップ、紙皿、割り箸など使い捨て食器:使い捨てなのでウイルスを外に持ち出さない。使用後はゴミとして捨てる
  • 大きいゴミ袋:隔離中はゴミを溜めておく。隔離解除後に消毒後ゴミを捨てる
  • 大きいビニール袋:隔離解除まで着替えをためておく。洗濯は隔離解除後に
  • ポカリスエットや水のペットボトル:いつでも水分補給
  • 自家抗原検査キット:定期的に検査するためにあったほうがよい
  • 市販薬:解熱剤はあったほうがよい

便利だったのがアルコール消毒スプレー。我が家の場合はトイレ・浴室が1か所だけ。隔離中はトイレと入浴時のみ隔離部屋から出なければなりませんでした。

トイレ・浴室の使用後にドアノブやスイッチ、水道の蛇口など手が触れるところにスプレーを振りかけて消毒。ウイルスは触ったところに付着するので、トイレ入浴時は必ず消毒スプレーを持ち歩きました。

ゴミと洗濯物の消毒にもスプレーは大活躍。確診者が触ったゴミ、着替えにもウイルスが付着しているためです。個人的な感想ですが、隔離部屋のゴミの消臭にも効果があると感じたのでぜひお試しください。

できれば隔離前に解熱剤や鼻水、喉の薬などの市販薬があると便利。最低限解熱剤は揃えましょう。コロナ隔離中は非対面治療医療機関で処方を受けられるとはいえ、すぐ薬を受け取れるとは限りません。

薬局によっては写真のように「コロナ在宅治療用家庭常備薬セット」が販売されているので、購入しておいてもよいと思います。

コロナ確診者(陽性)の自宅隔離中の過ごし方と注意すること

ほとんどの方が一般管理群での自宅療養をされると思います。隔離生活で一番大切なことはとてもシンプル。「隔離期間が終わるまで隔離部屋から出ないこと」です。

国立感染症研究所の報告によると、オミクロン株の場合 ”無症状者および軽症者においては発症から10日以降に感染症ウイルスを排出している可能性は低い” と考えられています。

つまり隔離期間をしっかり守っていれば、コロナウイルスは自然と感染力を失っていき感染を起こす可能性が低下します。

隔離終了前に部屋の外に出ることは、感染力がまだ残っているウイルスを外に運び出すこと。隔離期間を守ることは、大切な家族を守ることにつながるのです。

自宅隔離中のコロナ確診者(陽性)の健康管理

  • 十分な水分摂取と栄養、睡眠と休息を取る
  • 必要ならば非対面治療医療機関(비대면치료의료기관)を活用し診察・処方を受ける
  • 基本的にKF94マスクを着用して過ごす

オミクロンのコロナは発熱と倦怠感、咳や喉の痛みなどの症状があるといわれています。マスクを着用し、水分を摂取しながら十分な休息を取りましょう。

症状が治まらなければ、非対面治療医療機関(비대면치료의료기관) にて病院の医師の電話相談と薬の処方を受けられます。詳しい方法は、​​韓国でコロナ確診者(陽性)になったら?【前編】をご参照ください。

隔離中の生活で気をつけること

  • 家族・同居人と離れた部屋を隔離部屋とし、換気しながらひとりで過ごす
  • 食事は隔離部屋でひとりで食べる。使い捨て食器を使用し、難しい場合は食器の共用をしない
  • トイレ洗面、浴室は家族と別の場所を使用。共用するなら入浴は最後で使用後によく洗い流す。トイレ洗面は使うたびに消毒する
  • ゴミは隔離部屋にまとめておき、隔離が終わったらゴミ袋を2重にしてから外側を消毒して捨てる
  • 洗濯は家族と一緒にしない。排泄物等で汚れたら熱湯で10分つけ置き後に洗う
  • 隔離解除後はリネンの洗濯、部屋の消毒と換気をする

隔離期間は隔離部屋の中で過ごし、確診者が使用した物は隔離部屋の外にできるだけ出さないようにしましょう。

確診者のゴミは、隔離が終わるまで部屋にまとめておきます。ビニール袋に入れて消毒スプレーを振りかけておきましょう。

洗濯物は隔離終了までまとめておくのが理想的ですが、なかなか難しいもの。洗濯物は家族と分けて洗濯しましょう。もし嘔吐や排泄物などでリネンや服を汚してしまった場合、80℃以上の熱湯で10分間の消毒をしてみましょう。熱湯のつけ置きでコロナウイルスが死滅することがわかっています。

塩素系漂白剤(ハイター、ラクスなど)を薄めたものも有効です。酸性のものと混ぜると塩素ガスが発生する可能性がありますので、取り扱いに注意しながらご使用ください。

コロナウイルスの消毒と除菌方法については厚生労働省の「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」と東京都「新型コロナウイルス感染症自宅療養者向けハンドブック」をご参照ください。

食器を紙皿、割り箸にして食後使い捨てにするのは有効な感染予防策です。食器に付着した唾液からの感染を予防できます。使い捨てが難しい場合は、確診者専用の食器を決めて共用せず、使用後は家族とは別にしっかり洗いましょう。熱湯消毒も有効です。

トイレ、入浴時もウイルスが排出されていますので、できれば他の家族とは別の場所の使用をおすすめします。共用する場合はウイルスが付着したままにならないよう、使用後シャワーでしっかり洗い流す、消毒するなどの対策をしましょう。

参考:疾病管理庁「코로나19 확진자 및 동거인 안내문, 자주하는 질문(FAQ)」

           東京都「新型コロナウイルス感染症自宅療養者向けハンドブック

家族全員がコロナ確診者(陽性)の過ごし方と注意すること

家族全員がコロナ確診者(陽性)の場合、隔離期間が終わるまではコロナウイルスは家の中にいると考えてください。ウイルスを家の外に出さない生活を心がけます。

できれば家族全員がマスクを着用して過ごしましょう。隔離期間終了までウイルスを外に出さないために極力外に出ないようにし、食料の買い出しは親戚等に届けてもらったり、ネットスーパーなどの食品置き配達を活用したりと工夫をしてみましょう。

ゴミは隔離期間が終了するまでは家の中にまとめておき、隔離解除後に2重にしたゴミ袋の外側を消毒してから捨てます。ウイルスが滞留しないように定期的な部屋の換気、トイレ洗面、浴室の消毒を心がければ大丈夫ですよ。

コロナ確診者がいる陰性の家族の過ごし方と注意すること

家族の中にコロナ確診者がいると、いつか陰性の家族に移ってしまうのではと心配になりますよね。ちょっとしたポイントを押さえれば、感染に気をつけながら過ごすことができます。確診者がいる陰性の家族の生活についてまとめてみました。

PCR検査での陰性の確認が推奨されている

コロナ確診者がいる場合、確診者の陽性通知が届いた日から3日以内に他の家族メンバーもPCR検査を受けるよう推奨されています。

あくまで推奨なので義務ではありません。しかし家族に学校に通う子どもがいる場合、学校側からPCR検査の結果提出を求められます。これは家族に確診者(陽性)がいても、学生本人が陰性であれば登校可能だからです。

保健所のPCR検査を受ける際は、確診者(陽性)に送られてきた隔離通知のメッセージと家族関係証明書が必要です。詳しいことは​​韓国でコロナ確診者(陽性)になったら?【前編】をご参照ください。

コロナ確診者がいる陰性の家族が気をつけること

【健康管理】

  • KF94マスクを着用し、手洗い、換気をしっかりして過ごす
  • 毎日体温チェックをして健康面に留意する
  • 発熱、咳などの体調の変化が見られたら、迅速抗原検査 (신속항원검사) 等で感染の有無をチェックする
  • 私的な集まり、人が多いところへの外出を避ける

コロナウイルスは確診(陽性)者が発症する2〜3日前から感染力があるといわれています。確診者の近くにいる同居人・家族は感染のリスクが非常に高いため、毎日体温チェックをして、体調の変化が見られたら迅速抗原検査 (신속항원검사) をおこないましょう。

またコロナ確診者が隔離解除になるまでは、大勢の人が集まる場所への外出や私的な集まりは避けるようにしてください。

【生活面で注意すること】

  • 陽性者の世話はひとりに決める。ワクチン3回接種済の人が望ましい
  • 確診者への物の受け渡しは直接手渡ししない。床置きしたりお盆を使用したりする
  • 確診者と会話するときは、お互いマスクを着用して2mほど離れる
  • 隔離部屋以外の部屋も換気を定期的に行う
  • 1日に1〜2回ほど、ドアノブやスイッチなど手が触れる部分の拭き取り消毒、トイレ洗面・浴室も消毒をおこなう

感染を広げないために、確診(陽性)者のお世話をする人をひとりに決めましょう。ワクチン接種を終えている人が理想的です。

確診者に食事や飲み物を渡すときは直接の手渡しを避けます。ドアの前に置いて受け取ってもらう、お盆の上に乗せて受け取ってもらうなどの工夫をしましょう。これは直接接触を避けるためです。使用したお盆はスプレー消毒後よく洗ってください。

会話時はマスク着用はもちろん、十分な距離を取ります。参考までに筆者の場合ですが、私以外は全員陰性でしたので、隔離期間中は直接会話しないようにカカオトークを使いました。

陰性の家族の居住空間もしっかりと換気をして、家族がよく触るドアノブ、スイッチなどの拭き取り消毒をします。また1日1回はトイレ洗面、浴室の掃除と消毒をおこないましょう。

さらに詳しい内容は参考資料の  東京都「新型コロナウイルス感染症自宅療養者向けハンドブック」にありますのでぜひチェックしてみてください。

参考資料:疾病管理庁「코로나19 확진자 및 동거인 안내문, 자주하는 질문(FAQ)」

                  東京都「新型コロナウイルス感染症自宅療養者向けハンドブック

家族にコロナ確診(陽性)者がいる陰性の子どもの登校は?

3/14よりコロナ確診(陽性)者が家族にいても、本人の陰性が迅速抗原検査やPCR検査で確認できれば登校可能となりました。

もしお子さんに発熱、咳などのコロナを疑う症状がある場合、この登校指針チャートを参考にして登校できるか判断してみましょう。

出典:참쌤스쿨 https://chamssaem.com/1363

おわりに

今回の記事は東京都「新型コロナウイルス感染症自宅療養者向けハンドブック」をもとに作成させていただきました。

実際に私の隔離中は、このハンドブックの内容をほぼ実行しました。家族にコロナを移すことなく隔離が終了したのは、ハンドブックのおかげではないかと思っています。ぜひ隔離の際は一度目を通していただきたいです。

コロナ隔離中の皆さまが無事隔離解除になり、病状が回復することをお祈りしています。

ライター(餅川)

コメント

タイトルとURLをコピーしました