韓国でコロナ確診者(陽性)になったら? 〜検査と自宅隔離の流れ、コロナ生活支援金について〜【前編】

コロナ

韓国でコロナ確診者(陽性)が爆発的に増えています。発熱や喉の痛み、咳が続くと「コロナに感染したかも?」と不安になりますよね。

コロナの症状は風邪と見分けがつきにくく、PCR検査などで確定診断することはもうご存知でしょう。コロナと診断されたらすぐに自宅隔離が始まりますが、隔離の具体的な方法について知っている方はそう多くはないと思われます。

そこで今回はコロナ陽性で隔離中の筆者が体験したコロナ検査と、自宅隔離開始から隔離解除までの流れをご紹介します。いつか訪れるかもしれない「もしも」の時のために、この記事の情報をぜひ活用してください。

またコロナで自宅隔離をされた方は「コロナ生活支援金」が支給されます。申請方法について解説しましたので、対象者の方はこの記事を参考に支援金を受け取りましょう。

コロナ検査の種類と受けられる場所について

コロナかも?と思ったらまず検査を受けましょう。PCR検査と迅速抗原検査の違いと、検査が受けられる場所についてご紹介します。

PCR検査と迅速抗原検査とは?

PCR検査とはポリメラーゼ連鎖反応の略で、コロナウイルスの遺伝子を特殊な薬液で増幅させて検出する検査です。迅速抗原検査 (신속항원검사)とは、綿棒で鼻や喉の粘膜を採取し、付着したコロナウイルス特有のタンパク質(抗原)を検出します。

PCR検査は特別な機械や技術が必要で、結果が判るまで時間がかかるのがデメリット。しかしPCR検査はウイルスの遺伝子を検出する検査なので、抗原検査より精度が高いといえます。

それに対し抗原検査は、PCR検査よりも精度が劣りますが誰でも簡単に扱えて結果が15分でわかるというメリットがあります。

専門家用迅速抗原検査 (신속항원검사)を受けられる指定医療機関

今までコロナ確定診断にPCR検査が必須でした。しかし2022年3月14日より、指定医療機関での専門家用迅速抗原検査 (신속항원검사) で陽性が検出されたら、コロナ確診者(陽性)と認められるようになりました。

指定医療機関で検査を受けるメリットは、病院の抗原検査で陽性が検出されたらその場ですぐに診察と薬の処方が受けられることです。陽性の結果は医療機関から保健所へ行くシステムになっています。

デメリットは抗原検査なのでPCR検査よりも検査の感度が低く、実際コロナにかかっていても結果が陰性になってしまうことがあるということです。検査の確実性を求めるなら、PCR検査を受けることをおすすめします。

以下のサイトで専門家用迅速抗原検査をおこなう指定医療機関が検索可能です。

​​保健福祉部:呼吸器専門クリニック(호흡기전담클리닉) 

※お住まいの地域を検索窓に記載し検索

またNAVERで「코로나 신속항원검사」と検索するか、お住まいの地域のCOVID19情報ホームページ、保健所ホームページでも検査をおこなう医療機関が確認できます。

保健所でのPCR検査は条件を満たした場合に可能

PCR検査は医療機関の有料検査と、各地域の保健所・選別治療所でおこなう無料のものがあります。保健所のPCR検査は受けるための条件がありますので注意しましょう。

保健所のPCR検査を受ける際の必要物品

保健所の検査を受ける際は外国人登録証や免許証、パスポートなどの身分証明書が必要。またQRコードで電子問診票を読み込みますので、スマホを持参しましょう。

自宅検査キットで陽性が出た場合は、検査したキットを持参します。検査結果を撮影した写真では認められませんので注意です。

同居人や家族がコロナ確診者(陽性)の場合は、確診者との家族関係を証明する家族関係証明書と確診者の隔離通知 (격리통지) をお忘れなく。

PCR検査を受けられる保健所・医療機関

保健福祉部:選別診療所(선별진료소) 

※お住まいの地域を検索窓に記載し検索

もしくはNAVERで「선별진료소」と検索するか、お住まいの地域のCOVID19情報ホームページをご参照ください。

コロナ確診者(陽性)になったら?自宅隔離の流れ

【コロナ陽性から隔離・在宅治療の流れ】

  • 陽性および隔離通知(양성통보 및 격리통지) が届いたら隔離開始
  • 自己記入式調査 (자기기입식조사) により隔離方法が分類される
  • 一般管理群、集中管理群の基準に沿って自宅療養
  • 隔離は隔離期間が過ぎたら自動的に解除

陽性および隔離通知(양성통보 및 격리통지) が届いたら隔離開始

スマホあてに陽性確定のメッセージが届きます。その時点から自宅隔離が開始。隔離期間は検査日から7日目の24時までです。

こちらが実際のメッセージです。隔離期間と隔離解除日時が記載されているので必ず確認してください。このメッセージは大切に保存しておきましょう。

自己記入式調査 (자기기입식조사) により隔離方法が分類される

隔離開始になりしばらくすると自己記入式調査 (자기기입식조사)のメッセージが送られてきます。記載されているリンクをクリックし質問に答えましょう。

自己記入式調査の返答内容により、症状が比較的軽く自宅療養で経過を見る「一般管理群:일반관리군」と、継続的なモニタリングと積極的な薬物治療が必要な「集中管理群:집중관리군」に分類されます。

一般管理群、集中管理群の基準に沿って自宅療養

一般管理群か集中管理群どちらかに分類された結果メッセージが届きます。メッセージが届いた後に病状の聞き取り調査の電話が来ますが、一般管理群は電話がこないことがあります。

メッセージに記載されている「확진자 및 동거인 안내문」を必ず確認しましょう。一般管理群、集中管理群それぞれが隔離中に守ること、よくある疑問について細かく記載されています。その基準に沿って自宅療養をしましょう。

隔離は隔離期間が過ぎたら自動的に解除

一般管理群の場合、指定された日時が過ぎたら自動的に隔離解除されます。保健所からのメッセージや電話はありません。また隔離解除後にPCR検査を受けて陰性の確認をしなくても大丈夫です。

隔離解除直後〜3日後までは自宅でゆっくり過ごすのが一番。人の多い場所、病院などの公共施設への外出、私的な集まりなどは避けましょう。また出勤、登校する際は必ずKF94マスクを着用してください。

自宅隔離時の診察と薬の処方、悩み相談について

隔離中の診察・処方は 비대면치료의료기관 にて受付

発熱や咳などの症状が強く、市販薬では効果がないことがあります。その場合、非対面治療医療機関(비대면치료의료기관)で薬の処方を受けましょう。

健康保険審査評価院(건강보험심사평가원) のサイトで検索可能です。

건강보험심사평가원:코로나19 전화 상담·처방 참여 의료기관

NAVERで 「코로나 비대면치료병원」と検索しても簡単に探せますので活用してみてください。

【筆者の体験談】

まず病院に電話して電話診察予約を取ります。名前と外国人登録番号を伝えて病院からの電話を待ちました。医師から直接電話が来て診察開始。症状を話したらすぐに薬の処方をしてもらいました。

診察終了1時間後に「薬を受け取りに来てほしい」と薬局から連絡が来ました。薬は陰性の同居人が受け取るのが原則です。事情がありどうしても薬を取りに行けない場合は、お住まいの保健所に事前に問い合わせておくことをおすすめします。

なお私が薬を処方してもらった薬局では、事情により薬を取りに来れない方の薬の配達サービスを行っていました。

隔離中の悩み、不安は心理支援相談へ

隔離中は体調不良も重なり気分が落ち込みやすいもの。保健福祉部から心理支援相談のメッセージが隔離中に届くようになっています。各地域の精神健康福祉センターでは電話での心理相談をおこなっていますので活用してみてください。

電話番号:1577−0199(24時間受付中)

心理相談の申込みは保健福祉部のカカオトークチャンネルからでも可能です。

保健福祉部カカオトークチャンネル  https://pf.kakao.com/_lKgbxb

症状が悪化した場合はどうする?

自宅療養中に心配なのが病状の悪化です。生命の危険があると判断した場合は迷わず救急車(119)を呼びましょう。救急要請時は必ずコロナ陽性であることを伝え、救急隊の指示に従ってください。

地域によっては緊急時の相談ができる「在宅治療者緊急電話」があります。救急車を呼ぶか、入院が必要かなど判断が難しい場合に活用してみましょう。お住まいの地域の保健所ホームページ、コロナ情報ホームページに電話番号があります。

隔離解除後は「コロナ生活支援金」の申請を

隔離期間を終えた方、入院治療した方はコロナ生活支援金を受け取れます。隔離が終わったらぜひお近くの住民センターで申請しましょう。以下、申請に必要な書類などをご紹介します。

以前は1人あたりの支給額が24万4千ウォンでしたが、残念ながら2022年3月16日より10万ウォンに減額されてしまいました。

隔離通知書はスマホのメッセージではなく、紙に印刷されたものが必要です。紙の隔離通知書は구청や保健所ホームページなどからダウンロードが可能。地域によってダウンロード方法が違いますので、まずはお住まいの住民センターにお問い合わせください。

住民センターにある「생활지원비 신청서」に必要事項を記載して書類とともに提出すれば申請完了です。

おわりに

筆者は現在(2022年3月17日)コロナ陽性で自宅隔離中です。今回の情報は筆者の体験を含めて3月17日現在のものをまとめさせていただきました。

隔離中Twitterに寄せられたいろいろな情報を参考にさせていたただきました。在韓の皆様が教えてくださった情報のおかげで、このまとめが出来上がったといっても過言ではありません。情報をお寄せくださったすべての方にこの場を借りてお礼申し上げます。

後編ではコロナ確診者(陽性)の具体的な隔離方法と生活面で気をつけることをお伝えします。例えば「確診者の入浴で気をつけることは?」「確診者のゴミの処理方法は?」などの身近な疑問にお答えしていきたいと思います。

ぜひ後編もチェックしてみてください。

ライター(餅川)

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